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気になる企業訪問 Oisix−おいしっくす−

気になる企業訪問 Oisix−おいしっくす−

「つくった人が自分の子どもに食べさせられる安心安全でおいしい食品」を掲げ、本当に安全でおいしい食材だけを扱い、インターネットで注文した商品を自宅へ届けてくれるOisix。”食べる”ことは毎日のこと。明日の自分をつくること。野菜から加工品、季節商材まで『食味』『安全性』の自社基準をクリアした、そんな毎日の食材を提供するオイシックス株式会社の執行役員CMOに、設立当時の苦労話から最近の事業展開、トマトに関するミニ知識までお話を伺いました。

今、一番の旬が詰まった「おためしセット」

— インターネットで検索して、まず目に飛び込んでくるのがおためしセットのページです。食材が前面に押し出されていて、インパクトが大きいですよね。

西井:お試しで購入できるものが、近所のスーパーと同じ品揃えだとOisixの魅力や価値が伝わらないんですよね。それは私達にとってもお客さまにとってもメリットはないと思うんです。おいしいものを一番最初に食べてもらって初めて「これがOisixだ!」というのが分かっていただけると思います。

Oisix

— セットになっていると、自然にいろんなものを摂れるのがいいなと思います。

西井:一番おいしい時期に一番おいしいものを試していただくと、その良さは分かると思います。ただ、それをお客さまに自由に選んでいただいてもなかなか選ぶのは難しいし、私達が「おいしいからぜひ食べてほしい!」と思っているものに辿り着けないかもしれませんよね。「セットになっている方が楽」というのもまさにその通りで、今一番美味しいものをセレクトして詰め込んでいます。創業時からのポリシーである「お客さまにとって良いものを、自分たちが代わりにセレクトして提供すること」というのが表れているのがおためしセットです。

— 情報が多すぎても分からないし、結局選べないという事もありますしね。

西井:実は、おためしセットの中身は毎週更新をしています。毎週の社内試食会で「この時期にこういうおいしいものが入った」というのを共有し、それに合わせて変えているんです。トマトひとつ取っても、夏よりもおいしい春先などにおススメしています。

— えっ?春先ですか?トマトは夏野菜なのに、夏に美味しいものではないんですか?

西井:もちろん、豊富な水分量により体温を下げる・疲労回復といった夏野菜と言われる要素はたくさんあるのですが、実は、太陽の光が強くて成長が早くなってしまう夏よりも、じっくり育つ春の方が糖度が高くなったり、おいしさが増すんですね。また水分量の調整などによってトマト自身がおいしさを蓄えられるような育て方をしているそうです。同じ農家さんの同じ種類でも、季節によって味は全く変わります。なので「みつトマト」のおいしさを期待しているお客さまを裏切ってしまわないように、本当においしい時期だけ「みつトマト」という名前で販売しています。

— やはりご職業柄、野菜については、博識になりますか?なりそうですね?

西井:もちろん詳しくはなりますが、私は入社して約1年なのでまだまだです。むしろ、会社やサービスに対してお客さまの立場から接している所はありますね。

— マーケティングをお仕事にされていると、確かにお客さま目線に立つことが大切だったりしますよね。

西井:本当にそうだと思っています。実際に当社では、頻繁にお客さまにお会いする場が設けられています。ご自宅や本社でお会いしてお話を伺っています。社長の高島も月に1回はお客さまのご自宅に伺ってインタビューをしています。頭で考えるよりも実際にお客さまのお話を聴く事が近道で、「こういう所が不便」など、私達が気付かないポイントはたくさん出てきます。

設立時の壁、お客さまのニーズを生む環境

— 会社の設立は2000年。15年前だとインターネット環境などもかなり違いましたよね?

西井:当時は、農家さんに「インターネットで野菜を販売する」という事を理解していただくところからのスタートでした。今では笑い話ですが、『ずっとテレビを見てるけど、なかなか商品が出てこない』と言われた事もあるそうです。スマホはもちろん、農家さんのところにもネット環境が整っていたかというと必ずしもそうではないと思います。なので、すごく遠い存在に感じられたでしょうね。今でこそ『Oisixで野菜を取り扱ってほしい』と言っていただけるようなブランドになりましたけど。

— やはり有機野菜へのこだわりが強かったのが設立のきっかけですか?

西井:そもそもインターネットを使って世の中に良いインパクトを与えられる事業を考えていて、食品を選びました。そして、「有機野菜を販売したい」というより、「おいしいものを食べたい」「おいしいものが食卓にたくさん運ばれる世の中の実現を」という考え方が大きいです。なので、「おいしい」の中に「安心・安全」という基準があるイメージです。「生産者の方々が安心して自分の子供に食べさせられる食材」というのが一つの基準です。おいしさと安全とどちらかが先立つ、というものでもないんです。

— 確かにおいしい料理を食べていても、農薬がたくさん含まれていたり産地が不明だったり、不安材料があると「おいしい」と感じられないかもしれないですね。今、お客さまはどれ位いらっしゃいますか?

西井:約10万人です。やはり首都圏のお客さまが圧倒的で、6割程を占めています。
首都圏と地方のお客さまとでは、Oisixを利用される目的にも違いはあります。首都圏のお客さまは、働いているママが多いです。仕事後の買い物だったり地方に比べて車文化ではなかったり、買い物も大変だと思うんですよね。空いた時間にスマホで注文し自宅に届く、という利便性が響いています。また、放射能の問題などから、陳列してあるものを『買っていいか判断がつかない』という声もあります。そんなお客さまがお子様のためを思われて利用されている場合もあります。
地方のお客さまは、「おいしいものを食べたい」というニーズですね。普段利用されているスーパーにはなかなか入荷されず、知らないものも多かったりしますよね。地元以外の地域のおいしいものを、地元にいながら食べられるというのは魅力だと思います。

— 首都圏に集中するとは言いつつも全国的にも共働き率は上がっているので、より需要は増えるかもしれませんね。またUターンやIターンで地元に戻る人もいたりしますが、その地域の良いものを全国に知ってもらって食べてもらうことで、間接的にその地域を応援する事もできるかもしれませんね。

インターネットでは満たせないニーズを、実店舗で

— インターネットでこれだけ広がっているのに加え、さらに店舗を出されたというのには、どういうねらいがあるのですか?

西井:Oisixの場合、「注文してから農家さんが収穫し、お客さまへ配送」しているので、最短でも3日はかかります。一方、普段の買い物で『明日牛乳が欲しい』という事もありますよね。その世界が実現できればというのが基本的な考えです。また、ネットだけではリーチ出来ないお客さまにも、店舗があることでOisixを利用していただくことを目指しています。

— これまで手掛けられていた事と、スピード感をはじめ難しさはありますよね?

西井:今は店舗数も多くなく、試行錯誤をしている段階ですね。スピード感もそうですが、通販と店舗ではお客さまの行動は違ったりします。例えば、HPで「トロなす」の説明を書いていればじっくり読んでもらえますが、店頭での陳列でその特長や魅力をお伝えする難しさもありますね。野菜に限らず加工品なども、食べたいと思った時にすぐ手に入るのが店舗で買い物をする良い所なので、その魅力を高めていきたいです。

通販では見づらい、社員の顔

— 社内の雰囲気はどんな感じですか?

西井:社員は200名程ですが、大学のサークルのような雰囲気で、それは創業時からあまり変わっていないようです。上場企業の中では珍しい方だと思いますね。ハロウィンも社内で一日中仮装をします。会議で厳しい言葉を発する社長自身も仮装していたりという場面もあります(笑)。

— 社員の皆さん自身が仕事を楽しんで、商品を本当に「おいしい」と思ってオススメしてもらえることが、一番お客さまには伝わりますよね。それが最高のドレッシングになります。

西井:みんな楽しみながら仕事をしている会社だというのは本当に思っています。商品のドレッシングももちろんおいしいですよ!(笑)

Oisix

プロフィール

オイシックス株式会社 CMO(マーケティング責任者)

西井 敏恭 さん

1975年5月福井県生まれ。

オイシックス株式会社でCMOとしてマーケティングを手掛ける傍ら、株式会社warmthの代表取締役CEOも務める。過去には、2年半に渡る世界一周の旅を経験し、100カ国近くの国を訪れた経験を持つ。

西井 敏恭 さん

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