
健康は、何ものにも代え難い財産です。しかし、どんなに健康に気を使っていてもケガや病気になってしまう場合もあります。
入院や手術が必要な大きな病気は、家計の面でも大きな負担になることでしょう。生命保険文化センターが行っている『生活保障に関する調査』でも、入院費や病気・ケガに対する不安が多いことが浮き彫りになりました。
![図表Ⅰ-9 家庭内で重視する経済的な準備項目[性別]](../../images/teach_data_whosp_gra01_02.gif)
自分自身がケガや病気をすることについての不安の有無を調査してみると、「不安感あり」は89.3%と非常に多くの方々が不安に思っていることがわかります。

実際に「不安感あり」と回答した方の具体的な内容を見ると「長期の入院での医療費がかさむ」が58.6%と最も高くなっています。平成19年の前回調査と比較すると、「公的医療保険だけでは不十分」、「保険対象外の先進医療の費用がかかる」、「後遺症や障害が残る」等で増加しています。


病気やケガで入院した場合に心配なのは、病院での不自由な生活だけでなく、長期入院による治療費や差額ベッド代などで経済的な負担が重くなること。厚生労働省の「患者調査」によると、退院患者の平均在院日数は35.6日となっています。
どんな病気で何日くらい入院しているのか?見てみましょう!
(単位:日)
| 主な傷病 | 総数 | 男 | 女 | 0~14歳 | 15~34歳 | 35~64歳 | 65歳以上 | 70歳以上 | 75歳以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 35.6 | 34.3 | 36.7 | 8.9 | 13 | 29.5 | 47.7 | 50.2 | 54.2 |
| 結核 | 60.3 | 64.8 | 52.4 | 10.6 | 37.9 | 60.3 | 63.8 | 63 | 64.8 |
| ウィルス性肝炎 | 16.9 | 17.2 | 16.6 | 8.1 | 12.3 | 13.8 | 23.7 | 31 | 39.9 |
| 胃の悪性新生物 | 26.8 | 24.1 | 32.9 | 20.5 | 19.1 | 21.2 | 29.2 | 31.6 | 35.9 |
| 大腸の悪性新生物 | 19.2 | 18.4 | 20.4 | 5.2 | 13.3 | 14.8 | 21.7 | 23.5 | 26.5 |
| 肝及び肝内胆管の悪性新生物 | 22.4 | 20.7 | 26.2 | 41.5 | 16.4 | 17.9 | 23.7 | 25 | 27 |
| 気管、気管支及び肺の悪性新生物 | 27.2 | 26.3 | 29.2 | 25.6 | 12.3 | 23.5 | 28.8 | 30.2 | 33.6 |
| 糖尿病 | 38.6 | 32 | 47.1 | 19 | 14.8 | 21.7 | 53.4 | 59.6 | 65.5 |
| 血管性及び詳細不明の認知症 | 328 | 252 | 380 | - | - | 543.4 | 321.2 | 323.8 | 324.8 |
| 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害 | 543 | 655 | 443 | 52.3 | 103.8 | 440.5 | 1,231.60 | 1,353.50 | 1,400.10 |
| 高血圧性疾患 | 45.8 | 25.5 | 56.9 | 24.9 | 9.4 | 18.7 | 52.4 | 55.7 | 59.4 |
| 心疾患(高血圧性のものを除く) | 24.2 | 16.7 | 35.3 | 12.7 | 13 | 11.2 | 29 | 32.8 | 38.2 |
| 脳血管疾患 | 105 | 85.3 | 126 | 23.2 | 29.8 | 57.6 | 118.4 | 125.1 | 136.3 |
| 食道、胃及び十二指腸の疾患 | 19.6 | 19.7 | 19.5 | 9.7 | 19.8 | 15.9 | 21.9 | 23.3 | 23.9 |
| 肝疾患 | 29.8 | 27.6 | 33.2 | 12.7 | 14.3 | 22.2 | 37.8 | 41.4 | 42.7 |
<厚生労働省「患者調査」/平成20年>

グラフ見ていただくとわかるように平成2年の平均入院日数は44.9日平成20年は35.6日。この18年間で9.3日も短くなっています。ただ、短くなったといっても全体の入院日数の平均なので、老後の入院や生活習慣病などの長引く可能性の高い病気もあることは憶えておきましょう。
それでは、いったいどれくらいの人数が入院しているのでしょう?
(受療率とは、人口10万人に対する推計患者数(調査日に全国の医療施設で受療した患者の推計数)のこと。)
| 年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 1,090人 | 1,028人 | 1,150人 |
| 0歳 | 1,052人 | 1,108人 | 994人 |
| 1~4歳 | 195人 | 214人 | 176人 |
| 5~9歳 | 97人 | 108人 | 85人 |
| 10~14歳 | 97人 | 106人 | 88人 |
| 15~19歳 | 131人 | 138人 | 123人 |
| 20~24歳 | 183人 | 161人 | 206人 |
| 25~29歳 | 269人 | 199人 | 343人 |
| 30~34歳 | 311人 | 236人 | 389人 |
| 35~39歳 | 326人 | 316人 | 337人 |
| 40~44歳 | 375人 | 429人 | 321人 |
<厚生労働省「患者調査」/平成20年>
| 年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 45~49歳 | 508人 | 587人 | 428人 |
| 50~54歳 | 683人 | 808人 | 558人 |
| 55~59歳 | 950人 | 1,158人 | 747人 |
| 60~64歳 | 1,209人 | 1,475人 | 955人 |
| 65~69歳 | 1,565人 | 1,865人 | 1,291人 |
| 70~74歳 | 2,202人 | 2,526人 | 1,924人 |
| 75~79歳 | 3,236人 | 3,561人 | 2,987人 |
| 80~84歳 | 4,583人 | 4,723人 | 4,495人 |
| 85~89歳 | 6,879人 | 6,508人 | 7,036人 |
| 90歳以上 | 10,308人 | 8,958人 | 10,747人 |
※ 全体には、年齢不詳を含む。
入院受療率を性別でみると、男性1,028、女性1,150で女性のほうが多くなっています。
"年齢階級別では、「5~9歳」「10~14歳」が最も低く、以降年齢が上がるほど高くなっています。"
上表の平均入院日数も合わせてみると、年齢が上がるほど入院の可能性が高くなり、また入院日数も長くなっています。

医療費の自己負担だけでなく差額ベッド代、入院時食事代等を含めた入院時にかかった費用の平均は20.6万円となっています 。費用の分布を見てみると「10~20万円未満」が32.6%、「5~10万円未満」が20.8%、「30~50万円未満」が11.0%となっています。1日あたりの自己負担費用の平均は16,000円となっています。費用の分布を見てみると「10,000円~15,000円未満」が23.3%と一番多くなっていますが、「25,000円以上」も20.1%と高い割合を示しています。約60%の方が1日あたり10,000円以上の負担となってます。


※治療費・食事代・差額ベッド代等を含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。
※集計ベース:過去5年間に入院し、自己負担を支払った人 (高額療養費制度を利用した人及び利用しなかった人[適用外含む])
| 区分 | 自己負担額の目安 |
|---|---|
| 一般 | {80,100円+(医療費-267,000円)×1%}+入院時の食事標準負担額(食事代)+差額ベッド代 |
| 高所得者 | {150,000円+(医療費-500,000円)×1%}+入院時の食事標準負担額(食事代)+差額ベッド代 |

多くの方が不安に感じている入院費用。実際に周りの方はいくら位加入しているのでしょう?
世帯主で10,400円、妻で8,500円と調査を始めてから一番高くなっています。
| 平成21年 | 平成18年 | 平成15年 | 平成12年 | 平成9年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 世帯主の疾病入院給付金日額 | 10,400円 | 10,300円 | 9,800円 | 9,800円 | 9,900円 |
| 妻の疾病入院給付金 | 8,500円 | 8,400円 | 7,700円 | 7,600円 | 7,600円 |
<生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成21年度>