| 自動車保険の通信販売が曲がり角を迎えている。大量の広告と安い保険料で顧客を集めてきたが、需要が一巡したもようで収入保険料の伸びが鈍化している。主要6社の前期の元受正味収入保険料は合計約1300億円、前期比12%増。高い伸びだが、03年3月の前期比32%増以降に比べ、減速感は鮮明。代理店を持たずにコストを削り、リスク細分型で保険料を抑えた商品を売りにしてきたが、大手損保も取り扱いを始めており優位性は揺らいでいる。通販のビジネスモデルが新鮮さを失い、マスメディア広告による訴求力が落ちてきたとの声は多く、マス広告をやめてケーブルテレビやタウン誌に広告を出したり、別の販売チャネルの育成を急ぐ動きも出てきている。例えば、アメリカンホーム保険はグループのAIGスター生命の営業職員による販売を強化、そんぽ24損害保険は明治安田生命など生保4社と代理店契約、アクサ損害保険はグループ生保との提携を探るほかカード会社などの代理店を増やすなど。 自動車保険市場で通販のシェアは現在約5%。普及が遅いのは通販のサービス内容が必ずしも劣るわけではないが、事故発生時の対応に不安を抱く消費者が多いことも一因。全国に代理店や営業拠点を持つ大手に根強い信頼が寄せられている。価格競争が激化すれば、通販会社同士で消費者を奪い合う構図になりかねない。新たな成長に向け、総合的な顧客満足を高め、知恵で勝負する局面に入った。 |